マルセイユ石鹸について


マルセイユ石鹸は「王家の石鹸」として、古くからフランス王侯・貴族の人々に愛用されてきました。
その一方で類似品や粗悪品も出回るようになり、17世紀に入るとルイ14世が定めた厳しい製造基準をクリアしたものだけが「サボン・ド・マルセイユ」を名乗ることを許されるようになりました。これが現在のマルセイユ石鹸の原点になっています。

現在、私たちが目にすることのあるマルセイユ石鹸の「72%」の刻印とは、伝統的製法で作られ、純粋な植物性油脂成分が72%以上であるという条件を満たした本物のマルセイユ石鹸であるという証なのです。

フランスやドイツなどヨーロッパの国々では、古来から皮膚科医や小児科医などがマルセイユ石鹸を推奨・使用するのは常識となっており、肌の弱い方や赤ちゃんなども、安心してお使い頂けるのがマルセイユ石鹸なのです。

また、10日間熱を加えて製造する釜焚けん化法(ホットプロセス法)によってマルセイユ石鹸は作られているので、長期保存にも優れております。

数ある石鹸メーカーの中で、(マルセイユ石鹸メーカーは現在6社)フランス政府からEPVラベル(Entreprise du Patrimoine Vivant)フランス国家遺産産業を、唯一授与されたMARIUS FABREマリウスファーブル社)のマルセイユ石鹸をメインに、当店では種類も豊富に販売しております。

MARIUS FABREはフランス政府からお墨付きを得ているだけあり、品質にも大変定評があるマルセイユ石鹸です。

EPVラベルとは・・・
【とりわけ珍しく、有名または伝統的な熟練技を活用した、先祖代々の技術や先進技術を活用して生まれる、経済的遺産を持つ事業に褒賞される】


「私がマルセイユ石鹸をお薦めする理由」 
あとりえうたかた 藤原隆宏


今から数十年前の、私が30代になった頃、突然手足にかゆみを伴う湿疹が現れました。
当時仕事が激務であったため、すぐには病院に行けず、しばらくの間かゆみを我慢しながら過ごしていました。
すると少しずつ湿疹が広がり、ついに体の表面にまで現れるようになっていました。
さすがにまずいと思い、近くの病院の皮膚科を受診しました。
すると単なる湿疹ではなく、免疫系の病気、膠原病などが疑われるとの事で、大学病院の紹介状を書いてもらうことになりました。
そして様々な検査を、ずいぶんと長い時間かけて行いました。
結果、大きな病気ではないとの診断に至りましたので、その時点では安心したのですが、原因がよく判らないとの結論だったのです。
そして、その湿疹がそれから数年間に亘り、私を悩ませる事になるのです。

全身に現れた湿疹はとても痒く、塗り薬だけでは収まらないので、飲み薬も処方してもらいました。
そして、副作用の深刻さを指摘されている強いステロイド剤の飲み薬と塗り薬を、それから何年も服用したのです。
その結果、55kgだった体重は激増し70kgオーバー。
皮膚は赤く浮腫み、鏡を見るのも嫌になるほどでした。

様々なアレルギー検査などしても、どれも決め手になるような結果が得られない。
毎日の薬代も、馬鹿にならない金額でした。

いったい何が原因なのか・・・

最後にたどり着いた答えが「過度のストレス」
これ以外はまるで見当がつきませんでした。


当時私は、東京の大手アパレルメーカーに勤めており、年間数億円の売上げの店舗の店長を任されておりました。
ファッション業界という華やかな世界の一方で、巨額の売上げを構築しなければならない重責がのしかかり、日々そのプレッシャーと戦っていました。

本当は・・・自分なりになんとなく解っていたのかもしれません。体の不調の原因を・・・

そして、私は自ら会社を退職しました。

以前から他にやりたいことがあった、ということもありますし、体の不調が全てではありませんが、でも体がNOと言っている以上、続ける理由はありませんでした。

病院で処方され、私が入浴時に何年も使っていた石鹸替わりの真っ赤な消毒液(赤チンのような)を、退職後ほどなくして主治医から、そろそろ普通の石鹸に替えてもいいと告げられました。
あの時は本当に嬉しかった。毎回風呂場で血だらけになっているような、そんな入浴が楽しいはずがないからです。
そして先生からは、肌に極力優しい成分の石鹸を探して使いなさいとアドバイスを頂きました。
その後、私はいろいろな石鹸を試しました。中には肌に合わないと感じた石鹸もいくつかありました。
その中で、入浴後の肌が一番しっとりとしていて、全然突っ張らない石鹸、それがマルセイユ石鹸だったのです。
オリーブオイルで作られていて、髪の毛まで洗える植物性由来の無添加石鹸。

オリーブオイルの主原料はオレイン酸です。このオレイン酸が肌に潤いを与えてくれるのです。

会社を辞めて過度のストレスから解消され、自分がやりたいことを着実に歩を進めることができて、さらに毎日マルセイユ石鹸で体を優しく洗い続けていたら、あれほど苦しんでいた湿疹が少しずつ消えていき、お陰様で肌は正常に戻りました。
湿疹に苦しんでいた頃を知る友人は、あの頃と今とのギャップに皆驚きの声をあげます。

私は子供の頃から、地元飯坂温泉の共同浴場に通い、温泉で育ちました。
だから、18歳で東京へ行き、突然温泉に入れない生活をし始めて、ちょっとずつ体調が崩れていくのを、身をもって感じていました。
そうして、無理に自分を都会の生活に当てはめて生きていたのです。

身体は正直です。無理が積もるとある日リミッターが外れ、見た目にも判るように病気が表面に現れます。
そして、生き物である私たちが、そもそも自然界にない様々な化学物質のなかで生活しているという事実。
そのような無理を長く続けてきたせいか、昔と比べ衛生的になったと云われる現代にあって、私のような皮膚疾患やアレルギー疾患の方のなんと多いことか。誰に訊いても今の時代、空いている皮膚科はないと云います。

テクノロジーに頼る生活が免疫力を低下させているだとか、神経質に除菌ばかりするので抵抗力が低下しているだとか、一つではない、いろいろな要因があると思います。
でも、少なくとも人間や生き物にとって、本当に必要なのかどうか、その存在を疑うようなものまで寛容する気には私にはなれません。

温泉は自然がもたらしてくれる、完全なる天然ものです。私はこの世の中で天然ものこそが一番価値がある、そう思っています。
自然の恵み、海や山や川、温泉、地球からの恩恵で、私たちが生きていられる。

シンプルですが、一番重要な事だと思います。
だから自然に反するような無理をすると、様々な障害が起きるのだと思います。

温泉に入り、ミネラル成分でゆっくり肌を包み、マルセイユ石鹸のオレイン酸で優しく肌を保護する。
そのような生活習慣によって、あの頃が嘘のように、今私の肌はとても調子がいいです。

私はかつて何年にも亘って皮膚疾患に苦しんでいました。そんな私が使ってみて、それ以上悪くなることはなく、むしろ肌の調子が良くなっていると実感できる石鹸、それがマルセイユ石鹸です。マルセイユ石鹸は余計な成分を入れない、足し算ではなく引き算の理屈で作られています。
だから薬用効果などはありませんし、まして肌疾患を治療する事もできません。
でも、自然そのままの、とにかく優しい洗い上がりなので、肌に対しての強い刺激が少ないという事実があります。
以上長くなりましたが、肌トラブルで悩んでいる方々にぜひ試して頂きたくて、当店は創業から変わらずに、今もマルセイユ石鹸を販売させて頂いております。